角栓のケア

角栓の悪循環

 

角質に皮脂や化粧品の油脂がついて酸化し、それでも剥がれていかずに、やがて新しく剥がれそうになる角質が加わりさらに大きくなっていきます。

 

これが硬い突起物のように感じたり、お風呂にはいると白くふやけてフニャフニャした汚れのようにも見えたりし、この段階で「角栓」という呼び方となります。

 

角質は髪や爪と同じ材質、ケラチン質で、お風呂に入った時などはフニャフニャしていますが、乾くととても硬く、ざらざらした触感があります。このような角栓に皮脂や化粧汚れ、汚れが付着すると、毛穴の栓の役割をし、皮脂を滞留、詰まらせるものに成長していきます。

 

そして、角栓はたくさんの角質の集団(塊)で、他の働いている角質とも部分的にしっかり繋がっているため、取り除かれる時には、取れてはいけない角質まで道連れに剥がれていくことになります。

 

つまり、予定以上に角質が剥がれていくために、未熟な表皮細胞が角質として完成せざるを得なくなります。

 

角栓は、角質の育ちが悪く未熟で痩せていることに起因しているために、悪循環に拍車がかかって未熟化が進行し、角栓を取り除くほどに、角栓が出来やすい肌になっていくというわけです。

 

日々のケアをしている時に自然に取れるものはむしろ好ましいことというべきでしょう。避けるべきは、無理に角質や角栓を取り除くことです。